【INFINITY series】
私の制作の動機「純粋無垢な世界」は、日常の事物を超えた理念的な世界であり、何よりもまず体感するものだと思っています。私は今これについて三位一体というと大袈裟かもしれませんがEpiphany(顕現)、Presence(現前)、Infinity(無限)の三つの立場(シリーズ)から考えつつ制作しています。根底にあるものは一つ「純粋無垢な絵画とは何か?」という、私の中に昔からある問いかけです。中でもINFINITYはイメージの無限の生成の場として、宇宙をも想起させるような画面を私なりに具体的に表したものです。「見る」というよりは「感じる」作品です。生命を象徴する色彩、一筆一筆の集積が花弁のような形態となり作品を作っていく、―絵具という物質に生命が宿るのです。